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年間100作品くらい本を読む私が選ぶ!2023年読んで面白かった小説10選

年間100作品くらい本を読む私が選ぶ!2023年読んで面白かった小説10選
みての
みての

こんにちは。 読書感想ブログ「Blushing Violet -ブラヴァイ-」へようこそ。
この記事では、年間100作品くらい本を読む私みてのが選ぶ、2023年に読んだ面白い本を紹介します。
ベスト◯位、というランキングではなく、それぞれに好きなポイントがあるので◯◯賞という形で発表させていただきます。
1冊でも気に入っていただける本が見つかれば嬉しいです!

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一番面白かった賞

『流浪の月』凪良ゆう

本屋大賞2020受賞作だけあってその面白さはお墨付き。文句ナシに断トツで面白かったです。恋愛を超越した関係。素敵。

短編小説賞

『三泊四日のサマーツアー』椰月美智子

私が求めていた夏の青春小説はまさにこれ!という作品。この作品をきっかけに椰月美智子さんの本を収集しはじめました。

『ホワイト・ステップ』乙一

上の作品は夏が舞台で、この作品は冬が舞台。乙一さんの作品って間違いないですよね。ファンタジー的な要素がある現実っぽい不思議な感覚の作品です。泣けました。

『丸の内魔法少女ミラクリーナ』村田沙耶香

子どもの頃、仮面ライダーやプリキュアなどのヒーローに憧れる、ということはよくある話。ただ、この作品の主人公・茅ヶ崎リナは36歳でも自分の中に魔法少女を持っているって設定がもう面白い。よくこんな話を書けるよなー、と思っていたら、同じく村田沙耶香さんの『地球人間』でも“魔法少女”の設定が出てくるんですね。これ、村田沙耶香さん自身の経験なんじゃ……?と思わされました。大人になっても心にファンタジーを持てるって素敵ですね!

恋愛賞

『劇場』又吉直樹

小説を読んだのが6月、映画版を観たのが12月。主人公・永田と後に彼女となる女性・沙希との出会いが完全に又吉さん自身の経験だったのが衝撃でした。エッセイで書いていましたよね。はじまりが「これエッセイで読んだ!」だったので、主人公像は又吉さんでしか浮かばない。実際、映画版の山崎賢人さんの髪型とか雰囲気も、又吉さんに寄せてる感ありますし。沙希が優しすぎて幸せになって欲しいと思います。映画版は松岡茉優さんが可愛すぎた。

【映画】『劇場』(2020)原作:又吉直樹 / あらすじ&感想
夢を叶えることが、君を幸せにすることだと思ってた— 演劇を通して世界に立ち向かう永田と、彼を支えたいと願う沙希。夢を抱いてやってきた東京で、ふたりは出会った。 中学からの友人と立ち上げた劇団「おろか」で脚本家兼演出家を担う永田(山﨑)。しかし、前衛的な作風は上演ごとに酷評され、客足も伸びず、劇団員も永田を見放してしま う。解散状態の劇団という現実と、演劇に対する理想。そのはざまで悩む永田は、言いようのない孤独を感じていた。そんなある日、永田は街で、自分と同じスニーカーを履 いている沙希(松岡)を見かけ声をかける。自分でも驚くほどの積極性で初めて見知らぬ人に声をかける永田。突然の出来事に沙希は戸惑うが、様子がおかしい永田が放って おけなく一緒に喫茶店に入る。女優になる夢を抱き上京し、服飾の大学に通っている学生・沙希と永田の恋はこうして始まった。お金のない永田は沙希の部屋に転がり込み、 ふたりは一緒に住み始める。沙希は自分の夢を重ねるように永田を応援し続け、永田もまた自分を理解し支えてくれる沙希を大切に思いつつも、理想と現実と間を埋めるよう にますます演劇に没頭していき―。 「一番 会いたい人に会いに行く。こんな当たり前のことが、なんでできなかったんだろうね。」 引用元:Filmarks

『痴人の愛』谷崎潤一郎

初めての谷崎潤一郎作品。私が読書を趣味にはじめた時期、青空文庫でよく江戸川乱歩作品を読んでいましたが、昔の作品って読みにくく、徐々に離れていってしまいました。『孤島の鬼』を読んでみたく、本を買ったのでいつか読む。しかし、谷崎潤一郎の『痴人の愛』は近代文学でも全然読みづらくなかったんですよね。年の差婚の大変さ、可愛い娘のような子を妻にするとたしかにこういうリスクありそうだな、というお話。愛に狂いたい方におすすめしたいです。

イヤミス賞

『消えない月』畑野智美

この作品はとにかくイヤな気持ちになりまくれる作品でした。女性のストーカー被害についての話です。ストーカーをされるって大変なんてレベルじゃないってことを知りました。普通に働くことすらできなくなっていく危うさをこの作品を通して経験できました。イヤな気持ちを味わいたい人以外は読まないことをおすすめします。

『向日葵の咲かない夏』道尾秀介

有名なイヤミス作品。上記の『消えない月』もすごかったですが、『向日葵の咲かない夏』もすごい。最後の衝撃がすごすぎます。え!?ってことはあの時のこれって?え!?すべてがひっくり返る衝撃。これは一度しか味わえない+イヤな後味がすごい。私は読了後、しばらく放心状態でしたよ。

ツッコミどころが多かった賞

『クローバーナイト』辻村深月

思うところがたくさんあった、という意味では楽しめた作品です。鶴峯家のパパ・ママが自分たちの周りでの出来事を(かなりの力技で)すっきり解決していくエンタメ作品です。その解決方法がものすごく親近感が湧かなく、なんでこうなるんだ!?と本に付箋びっしりで読めたのが印象的でした。家庭ごとの価値観って全然違うんだな、と学べました。

エッセイ賞

『時をかけるゆとり』朝井リョウ

とにかく本を読んで笑いたい方に。声が出るくらい笑えます。アホです。タイトルにもある通り、“ゆとり世代”と言われはじめたくらいの朝井リョウさんに近い世代だとより楽しめると思います。

おわりに

2023年に読んだ本のなかで、特に印象に残った15冊をご紹介しました。ぜひ一冊でも気になる作品があれば嬉しいです。
また、2024年の目標は昨年末あたりより、文芸誌に興味を持っているので純文学をたくさん読んでいこうと思っています、

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