『向日葵の咲かない夏』
『向日葵の咲かない夏』あらすじ
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夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。
引用元:新潮社
『向日葵の咲かない夏』感想
初・道尾秀介作品
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好きなYouTubeチャンネル『ほんタメ』さんに出演の
ヨビノリ・たくみさんがおすすめの著者でもある、
道尾秀介さんの作品。
初めて読みました。
賢い方が好きな著者さんだけあって、
物語が複雑。
まだまだ読書初心者な私としては、
伏線や謎の多さに振り回される感じでした。
最後まで読んでも、文章の意味を汲み取らないと、
理解できないので、読み終えた直後の感想としては、
「???」でした。
ファンタジー?ミステリー?
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タイトルや文庫本の表紙を見る限り、
夏っぽくて爽やかな感じなのかな、
と思いました。
また、あらすじにも書かれていますが、
亡くなったはずのS君があるものに変わって出てきます。
しかも普通に喋ります!
あー、これはファンタジー色もあるのかしら。
話的にはヘビィな感じなので、
このファンタジー感で気持ち悪さを相殺しているのかと思いました。
しかし、段々と違和感の方が強くなってきて…。
感覚としては、
佐藤友哉さんの『クリスマス・テロル』を思い出しました。
おわりに
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ミステリー要素が複雑で、
謎が複雑であれば複雑であるほど好き!
という方におすすめします!
読んだ後に考察サイト巡りをして、
やっと「なるほど」と納得ができました。
この作品のポイントって「主観」なんですね。
これが分かるとゾッとしました。
ミステリーというよりホラーじゃんこれ。
謎解きも確かに面白い要素ですが、
バックグランドにある闇・ホラーが大きすぎて、
なんだこれはー!?
と想定外のスケールに驚かされました。
自分の世界観を持つことは自分を守る術として
大事だとは思いますが、
家族への愛情も同じように必要だし、
大事だなと思いました。
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