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Haru
〈作品情報〉
タイトル:悪い夏
著者:染井為人
出版社:KADOKAWA
出版年:2017年(単行本)
ページ数:384ページ(文庫本)
『悪い夏』
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『悪い夏』あらすじ
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第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作!
引用元:KADOKAWA
戦慄のノワールサスペンス
26歳の守は生活保護受給者のもとを回るケースワーカー。
同僚が生活保護の打ち切りをチラつかせ、
ケースの女性に肉体関係を迫っていると知った守は、
真相を確かめようと女性の家を訪ねる。
しかし、その出会いをきっかけに普通の世界から足を踏み外して――。
生活保護を不正受給する小悪党、
貧困にあえぐシングルマザー、
東京進出を目論む地方ヤクザ。
加速する負の連鎖が、
守を凄絶な悲劇へ叩き堕とす!
第37回横溝ミステリ大賞優秀賞受賞作。
『悪い夏』感想
感覚的に似ていると感じた作品
![](https://newblushingviolet.com/wp-content/uploads/2023/04/00002-2090853741.jpg)
読んでいてのドタバタ感や追い込まれ感が
奥田英朗さんの『最悪』を思い出しました。
映画で例えると『フィーゴ』的な感じ。
どんどんと悪い方向へと進んでいってしまい、
後戻りできない辛さ。
一歩間違えば誰だって陥りそうな感覚。
そのへんがリアル。
個性豊かな登場人物たち(全員クズ)
![](https://newblushingviolet.com/wp-content/uploads/2023/04/00002-2090853741-1.jpg)
生活保護の不正受給者を扱った作品だからか、
登場人物がもれなくことごとくクズです。
口が悪くてなんでも他人のせい。
子どもへのDVが普通。
男女関係なく暴力も普通。
ファミレスで愛美と莉華に忠告してくれた
老人くらいじゃないかしら、まともな人って。
生活福祉課の同僚・宮田有子の正義感は
まともな人なのかと思いきや、
想像以上にクズでした。
最後はそんなクズたちが大集合!
本当に悪い夏、な作品でした。
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