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『悪い夏』染井為人 / あらすじ&感想

『悪い夏』染井為人 / あらすじ&感想
Haru
Haru

〈作品情報〉
タイトル:悪い夏

著者:染井為人

出版社:KADOKAWA

出版年:2017年(単行本)
ページ数:384ページ(文庫本)

『悪い夏』

この記事を書いた人
みての

年間100作品くらい本を読む36歳サラリーマンブロガー
暇があれば書店・古本店へ行く為、読むペースより買う本の方が圧倒的に多い供給過多状態。
それでも本を買うのが至高過ぎて止まりません。
すごい勢いで積読本が増えていきます。誰か助けてください。

〈読書遍歴〉
幼少期:絵本・児童書
小学生〜中学生:週刊少年ジャンプ・月刊コロコロコミック・月刊ファミ通ブロス・週刊ゴング
中学生〜20代:週刊ファミ通・電撃プレイステーション・ファッション誌男女
20代後半〜現在:小説・ビジネス書・自己啓発書に。最近は文芸誌も。

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『悪い夏』あらすじ

第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作!
戦慄のノワールサスペンス


26歳の守は生活保護受給者のもとを回るケースワーカー。

同僚が生活保護の打ち切りをチラつかせ、
ケースの女性に肉体関係を迫っていると知った守は、
真相を確かめようと女性の家を訪ねる。

しかし、その出会いをきっかけに普通の世界から足を踏み外して――。

生活保護を不正受給する小悪党、
貧困にあえぐシングルマザー、
東京進出を目論む地方ヤクザ。

加速する負の連鎖が、
守を凄絶な悲劇へ叩き堕とす!

第37回横溝ミステリ大賞優秀賞受賞作。

引用元:KADOKAWA

『悪い夏』感想

感覚的に似ていると感じた作品

読んでいてのドタバタ感や追い込まれ感が
奥田英朗さんの『最悪』を思い出しました。

映画で例えると『フィーゴ』的な感じ。

どんどんと悪い方向へと進んでいってしまい、
後戻りできない辛さ。

一歩間違えば誰だって陥りそうな感覚。
そのへんがリアル。

個性豊かな登場人物たち(全員クズ)

生活保護の不正受給者を扱った作品だからか、
登場人物がもれなくことごとくクズです。

口が悪くてなんでも他人のせい。
子どもへのDVが普通。
男女関係なく暴力も普通。

ファミレスで愛美と莉華に忠告してくれた
老人くらいじゃないかしら、まともな人って。

生活福祉課の同僚・宮田有子の正義感は
まともな人なのかと思いきや、
想像以上にクズでした。

最後はそんなクズたちが大集合!

本当に悪い夏、な作品でした。

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