『いなか、の、すとーかー』
(『ウォーク・イン・クローゼット』収録作)
『いなか、の、すとーかー』あらすじ
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陶芸家デビューからわずか3年、石居は、テレビで特集が組まれるほどの人気の売れっ子。東京の美大卒業後、郷里に戻り、工房をかまえ、絵になるロハスな陶芸家生活を送っている。しかし、以前から彼を追う女ストーカー・砂原が工房に現れるようになり、事態はどんどん不穏さを増していき…。
引用元:講談社BOOK倶楽部
『いなか、の、すとーかー』感想
羨ましい
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芸術美術や伝統工芸の世界って
私にはすごく憧れがあります。
元々絵を描くのが好きだったという漠然な理由ですが、
こういった仕事を生業にしている方々が羨ましいと思います。
主人公の陶芸家・石居は若くしてメディアにも取り上げられて、
そしてストーカーに追われてしまう。
それでは個人的には羨ましい。
そんな感情ですが、
当の本人としてはたまったもんではありませんよね。
昔から、顔が良ければ芸能人になるでしょ!
みたいな超偏った価値観を持っていた私としては、
キャーキャー言われたり、
ファンがつく、っていいなと思ってしまいます。
ストーカーといいつつ、
そこまで愛を持って来てくれるってなかなか無いんだから、
むしろくっついたらいいじゃんとさえ思う。
いやむしろ、それが嫌でなければそもそも
ストーカーとしてのポジションにならないか。
ストーカーの立場で考える
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私の憧れの芸能人No.1がビビアン・スー。
初めてCDを買ったのがブラックビスケッツの『STAMINA〜スタミナ〜』。
シングルCDを4枚とアルバム1枚、
全て買っていました。
その他、台湾版のアルバムと、
ビビアン・スー名義でのCDたちも持っていました。
そんなビビアン・スー憧れな私が、
もしテレビなどで住んでいる場所が分かったら、
どちらかというとストーキング目的ではなく、
純粋にファンとして会いに行きたいなと思います。
また、その憧れの人が工房で物作りをしている、
だったら買いに行こう!
いやむしろ買い支えたいとさえ思うよ!
と考えると、ストーカー女である砂原さん、
そこまで悪い人じゃないよな、と思います。
ただ単純に彼が気に入る存在ではなかったという事でしょうね。
そう考えると結構辛い。
直接会っても拒否られるのはさすがに辛い。
なので砂原さんは強いし、
良い(?)ストーカーだと思う。
おわりに
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色々な体験を通して、
強くなるというか成長する。
そんな通過儀礼的なものを感じました。
ただ、環境にはすごく恵まれているな、
という謎の嫉妬心を感じます。
私も何か武器になるスキルを活かした仕事で、
しかもフリーランスまたは起業して頑張りたいぞ、
と思わせる作品でした。
表題作の『ウォーク・イン・クローゼット』も楽しみ。
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