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【短篇小説】『謝肉祭(Carnaval)』村上春樹 / あらすじ&感想

【短篇小説】『謝肉祭(Carnaval)』村上春樹 / あらすじ&感想

『謝肉祭(Carnaval)』
(『一人称単数』収録)

この記事を書いた人
みての

年間100作品くらい本を読むサラリーマンブロガー
暇があれば書店・古本店へ行く為、読むペースより買う本の方が圧倒的に多い供給過多状態。
それでも本を買うのが至高過ぎて止まりません。
すごい勢いで積読本が増えていきます。誰か助けてください。

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『謝肉祭(Carnaval)』あらすじ

Fは、
「僕」がこれまで記憶している中で最も醜い容姿をした女性だった。

友人の紹介で知り合った「僕」と彼女は、
二人ともシューマンの『謝肉祭』が非常に好きだという共通点を見出し、
以来、しばしば一緒に『謝肉祭』を聴きに行き、
感想を語り合った。

引用元:Wikipedia

『謝肉祭(Carnaval)』感想

醜い女性

ピアノ・コンサートで出会った女性との話なんですが、
「醜い女性」という表現が新しいですよね。

色々な表現があるとは思います。

しかし、醜いってすごい。

そして、あまりパッとしない女性とも
寝ちゃうのが春樹作品的な主人公。

今作はそういうことはありません。

ただただ好きな音楽、
シューマンの『謝肉祭』について語り合う友だち。

事件

最後に「え!」と驚かされました。
まさかの逮捕。

確かに、女性の家はお金持ちっぽそうだったのは
主人公の意見として書かれていましたが、
まさか実業家ではなく、犯罪を犯していたとは。

大型の詐欺事件の共犯者。
そして、家に行ってもずっと不在だった夫。
彼が主犯。
そして超イケメン。

このへんって、
なんか現実にありそうなのがまた面白いところですね。
ギリギリフィクションぽくないというか。

おわりに

他人って実際のところ、
何を考え、
生きているのかまでは理解できないものですね。

自分の中の普通って、
とてもちっちゃな考えなんだな、
と思いました。

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