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【短編小説】『ねじまき鳥と火曜日の女たち』村上春樹 あらすじ&ネタバレ感想

【短編小説】 『ねじまき鳥と火曜日の女たち』 村上春樹 あらすじ&ネタバレ感想
Haru
Haru

先日購入した、『「象の消滅」 短篇選集 1980-1991』より、
『ねじまき鳥と火曜日の女たち』を紹介します。
『ねじまき鳥クロニクル』の元になった短編作品です。

『ねじまき鳥と火曜日の女たち』
(『「象の消滅」 短篇選集 1980-1991』収録)

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『ねじまき鳥と火曜日の女たち』あらすじ

「人が死ぬのって、素敵よね」
彼女は僕のすぐ耳もとでしゃべっていたので、
その言葉はあたたかい湿った息と一緒に僕の体内にそっともぐりこんできた。

「どうして?」と僕は訊いた。
娘はまるで封をするように僕の唇の上に指を一本置いた。

「質問はしないで」と彼女は言った。
「それから目も開けないでね。わかった?」
僕は彼女の声と同じくらい小さくうなずいた。(本文より)

引用元:新潮社

『ねじまき鳥と火曜日の女たち』ネタバレ感想

『ねじまき鳥クロニクル』を先に読んでいたので、
「そういえばこんなはじまりだったなぁ」と懐かしかったです。
いちいちお洒落な世界観なんですよね。

この一編は第一章的な部分で終わってしまうので物足りなさがありますね。
これからの展開が本編じゃん!というもどかしさ。

『ねじまき鳥クロニクル』の存在を知っているのでなおさらですよね。
また読み直したくなりました。

”「昔、芝刈り会社でアルバイトしてたことがあるんだ”
これって、『中国行きのスロウ・ボート』収録の『午後の最後の芝生』の「僕」と同一人物!?

村上春樹作品ってこういうリンクが多いのかしら?
ファンサービスかもしれませんが、
読んでいて「はっ!」とさせられる発見は嬉しいです。
他にも、こういった繋がっている作品集とかあれば嬉しいな、と思いました。

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