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【絵本】『ヘレン・ケラー チャイルド絵本館 伝記ものがたりII-1』あらすじ&感想

【絵本】 『ヘレン・ケラー チャイルド絵本館 伝記ものがたりII-1』 あらすじ&感想
Haru
Haru

筆者がこの絵本に出会ったのは4歳の頃で、
大人になった今でも大切にしている絵本の一つです。

挫けそうなとき、頑張る勇気のほしいときには必ず読みたくなる絵本です。
小学生〜大人(現在)まで、
この絵本に何度も背中を押され、一歩踏み出す勇気をもらったことか…。

今回は、この大切な一冊をご紹介したいと思います。

『ヘレン・ケラー チャイルド絵本館 伝記ものがたりII-1』

この記事を書いた人
みての

年間100作品くらい本を読む36歳サラリーマンブロガー
暇があれば書店・古本店へ行く為、読むペースより買う本の方が圧倒的に多い供給過多状態。
それでも本を買うのが至高過ぎて止まりません。
すごい勢いで積読本が増えていきます。誰か助けてください。

〈読書遍歴〉
幼少期:絵本・児童書
小学生〜中学生:週刊少年ジャンプ・月刊コロコロコミック・月刊ファミ通ブロス・週刊ゴング
中学生〜20代:週刊ファミ通・電撃プレイステーション・ファッション誌男女
20代後半〜現在:小説・ビジネス書・自己啓発書に。最近は文芸誌も。

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『ヘレン・ケラー チャイルド絵本館 伝記ものがたりII-1』概要

タイトル:ヘレン・ケラー チャイルド絵本館 伝記ものがたりII-1

文:武鹿悦子

絵:伊藤悌夫

出版社:チャイルド本社

ページ数:30ページ

発行年:1984年

『ヘレン・ケラー』あらすじ

ヘレン・ケラーは、生まれたときは何不自由のない元気な子どもで、
よちよち歩きの頃にはことばの覚えも早くて、
周りの大人は「なんて利口な子だ!」と驚いたのだそう。

そんなある日、
2歳の時に高熱をだしたことをきっかけに、
聴覚、視覚を失い、ことばも話せなくなってしまいます。

ご両親はもちろんですが、何よりヘレンはどれだけかなしかったことか…。

一人でいるときに、いきなり真っ暗になったら怖いですよね。
きっと「助けて!」って叫びたくなると思います。
…が、ヘレンはそのことばさえも発することができなくなったのです。

ことばは、聞いて覚えるので
聞こえないヘレン・ケラーにはとても大変なことで、
習得するのはとても難しいことでした。

その上、目が見えないと、
形や大きさ色などの情報を知ることはできません。

そのような状況で、ヘレンに妹ができるのですが、
ヘレンにはわかりません。
ママをとられた!と怒ってしまうのです。

そんなヘレンに、
どうやって善悪を教えたらいいのかお母さんは困っているときに、
ベル博士(電話の発明家)と出会い盲学校を紹介してもらい、
その学校からヘレンの家庭教師として派遣してもらったのが、アン・サリバン先生。

ヘレンを取り巻く環境が変わって大変でしたが、
サリバン先生はヘレンに優しく、時には厳しく寄り添い献身的に教えてくれ、
どんなにヘレンが嫌がっても厳しく躾けてくれました。

でも、ヘレンが悲して泣いたときは優しく涙を拭いてくれる先生でした。
先生は、ヘレンがわかるように方法を考えながら、
マナーや、ことば、文字など教えていくのです。

そして、悲しい、嬉しいなどの感情もわかるようになっていき、
熱心な練習と指導で、ヘレンはことばが話せるようになったのです。

聞こえない、見えない中で、学ぶだけでも大変なのに、
まだ幼かったヘレンは少しずつ学ぶことの楽しさを知り、
もっともっと!と、色々なことを習得していくのです。

それからもずっと勉強を重ね、ヘレンは本を書き、世界中をまわって、
目が見えない、耳も聞こえない同じ苦しみをもつ人を励ますため、講演会を開き、働き続けました。

アン・サリバンとは

サリバン先生は、ヘレンよりも14歳年上の若い先生でしたが、
青春時代をヘレンと過ごしており、結婚されたのは38歳のとき。

結婚後も、ずっと生涯をかけてヘレンについてくれていました。

『ヘレン・ケラー』感想

感動した場面

ヘレンが涙と水の違いに気づく場面があるのですが、
そこのシーンは何度読んでも感動します。

まだまだ小さくて、甘えたい盛りのヘレンがここから
どんどんと色々なことを習得していき、
塞ぎ込んだ気持ちが晴れていき、笑顔がもどっていくシーンです。

まとめ

読むと、自分がどれだけ恵まれているのか、
普段、目が見えることや耳が聞こえること、
ことばがわかり話せることを当たり前と思っていたところがあって、
五体満足は当たり前じゃない、産み育ててくれた両親に感謝の気持ちでいっぱいで、
嬉しくなって泣いたこともあります。

世の中には、自分より大変な人がたくさんいることがわかり、自分は、まだまだ頑張れる!
自分は、目が見えて、耳が聞こえて話もできる!
時間がない、とか、あれがないこれが足りないなど、
上げればきりがないほど色々なことを理由にしてこなかったことってあるなぁー。

あまえてるなぁー。
と、反省します。

できるのにしないのはもったいない。
と、思うようになりました。

そういう意味では、筆者の生き方を変えてくれた一冊だと言っても過言ではありません。

年齢を重ねるごとに感じることは当然変わっていき、
今尚、大人になってもこの本には考えさせられることはたくさんあります。

三重苦の子どもが努力して人並み以上の学問を修め、
人としても素晴らしく成長され、
人のために活動されていたなんて、並大抵のことではありません。

彼女が奇跡の人だと言われる所以がわかるきがします。

でも、奇跡っていうと、神が選んだ。
とか、たまたまでしょ。
とか、もともとの才能があったんじゃないの!?

と、軽い響きとして感じやすくなってしまいますが、
そうではありません。

一番は彼女の努力、
そして、周りの人の愛、教育によって奇跡へとつながったのです。
奇跡とは偉大なのです。

『ヘレン・ケラー』はたくさんの絵本がありますが、
子ども向けにかいつまんであるものよりは、少し難しいかな?くらいの本がオススメです。

今はちゃんとわからなくても心には残ります。
大きくなって読むと理解が深まります。

どうしても、かいつまむとなると、感情の部分が少なく感じるので、
少し難しいかな?くらいの本をオススメしたいです。

ちなみに筆者もこの本を我が子にも読んでいます。

絵本を通じて考えたこともなかった現実に触れ、
自分とは違う視点から見たことに気づけるということも、
とても貴重な経験だと思うからです。

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