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【小説】『明日のマーチ』石田衣良 あらすじ&感想

【小説】 『明日のマーチ』 石田衣良 あらすじ&感想
Haru
Haru

今回ご紹介する小説は
石田衣良・著
『明日のマーチ』です。

『明日のマーチ』

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『明日のマーチ』概要

タイトル:明日のマーチ

著者:石田衣良

出版社:新潮社

発行年:2011年

『明日のマーチ』あらすじ

解雇。それは張り紙一枚の出来事だった。ある日突然、僕らは年収200万円の生活からも見捨てられた。どうしよう。どこに行って、何をする?──歩く。それが、僕らの決断だ。クビを切られたカメラ会社がある山形から、東京へ。600キロ。4人で始まった行進は、ネットを通じて拡散し、メディアを賑わし、遂には政府が動き出す。僕らの青春を等身大(ありのまま)に描いた、傑作ロードノベル。  引用元:新潮社

『明日のマーチ』感想

この本との出会いは完全なるジャケ買いでした。
いかにも青春な感じの表紙。

青春小説って、自分に上手くハマれば、
まるで自分が登場人物かのように
世界観へ浸っていけるのが好きなところ。

過去に読んだ「歩く」がテーマの作品は

スティーヴン・キング・著
『死のロングウォーク』

この作品は良くも悪くも記憶に残りましたね~。
設定が面白い。
何故こんな事が普通に許されるのかが謎ですが、
独特な世界に引き込まれていきました。

あと、
恩田陸・著
『夜のピクニック』

まさに青春!な年頃の作品で、読後感がスッキリするのが好きです。

『明日のマーチ』は、そのどちらとも違った青春感。
世の中、そんなに甘くはないよね、
という非現実的な要素はあるものの、
ちょうど良いくらいのリアルさも有り。
タイトルでもある、『明日のマーチ』という名の
「ブログ」
がキーアイテムなのも世代的に、
そしてブログ運営者としても嬉しいところ。

それぞれの登場人物のエピソードが泣けます。
他人って自分が思っている以上に様々な経験をしているんだな、
今見ている姿だけが本当じゃないんだな、人間って。

平凡な「僕」的ポジションの陽介の存在が共感しやすくて読みやすい!
石田衣良さんの『4TEEN』『池袋ウエストゲートパーク』もそうですが、
この「僕」の存在の薄さって、周りのキャラクター性をすごく引き立てていて
ある程度ぶっ飛んだキャラクターでも
受け入れられるようになるのが石田衣良さんの技ですよね。

良い青春小説に出会えたー!
と思える作品でした。

 

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