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【小説】『スクラップ・アンド・ビルド』羽田圭介 / あらすじ&感想

Haru
Haru

〈作品情報〉
タイトル:スクラップ・アンド・ビルド

著者:羽田圭介

出版社:文藝春秋

出版年:2015年(単行本)
ページ数:160ページ(文庫本)

『スクラップ・アンド・ビルド』

この記事を書いた人
みての

年間100作品くらい本を読むサラリーマンブロガー
暇があれば書店・古本店へ行く為、読むペースより買う本の方が圧倒的に多い供給過多状態。
それでも本を買うのが至高過ぎて止まりません。
すごい勢いで積読本が増えていきます。誰か助けてください。

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『スクラップ・アンド・ビルド』あらすじ

第153回芥川賞受賞作

「早う死にたか」
毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえてあげようと、
ともに暮らす孫の健斗は、ある計画を思いつく。

日々の筋トレ、転職活動。
肉体も生活も再構築中の青年の心は、衰えゆく生の隣で次第に変化して……。
閉塞感の中に可笑しみ漂う、新しい家族小説の誕生!

引用元:文藝春秋BOOKS

『スクラップ・アンド・ビルド』感想

選んだ理由

とてもシンプルなのですが、
ページ数が少ない薄い小説を読んでみたい、
と思い様々な文庫本を探している時に見つけました。

タイトル自体は芥川賞を受賞されているのと、
著者である羽田圭介さんが有名なので知っていました。

いつか読んではみたいな、
と思っていたのでちょうど良いタイミングで巡り会えました。

純文学とは

そもそも、芥川賞=純文学って何?と思い、
調べてみました。

純文学とは、物語をただ伝えるだけでなく、
言葉の美しさや表現力を大切にして、
芸術的な作品を作り出すことを目指した文学のことです。

つまり、美しく表現することが重要で、
読者に感動や刺激を与えることを目的としています。

ChatGPT

う〜ん、よくわかりません。

起承転結のしっかりしたエンタメ小説とは違い、
芸術性のある小説というイメージみたいです。

私と羽田圭介さんの距離感

著者である羽田圭介さんの作品は、
過去に『黒冷水』『御不浄バトル』を読んでいます。

エンタメ文学の方がストーリーがわかりやすいので、
純文学の楽しみ方がいまいち理解できないのか、
あまり楽しめてはいません。

本作『スクラップ・アンド・ビルド』も、
終わり方がスッキリする訳ではないので、
その続きは!?
と気になってしまいます。
邦画の終わり方でも結構こういうのってありますよね。

主人公・健斗に思うこと

健斗の母もそうなんですが、
祖父に対して厳しすぎないですか?

口調が本当にキツくて、
読んでいて辛いところがありました。

祖父を思う気持ちはあるものの、
ちょっとズレているというか、
楽に死なせてあげたい優しさ?
それってイコール真の優しさなのか?


素直に共感できませんでした。

厨二臭さ

他の羽田圭介作品でも感じたんですが、
いわゆる厨二病と言われる、
独特なイタさを感じました。

『クリスマス・テロル』で有名な佐藤友哉さんと
通ずるところがある気がします。

特に、人の見下し方が『灰色のダイエットコカコーラ』のセリフ、
“肉のカタマリ”を思い出しました。

また、下品な用語が多いのが不快感でした。

筋トレ

筋力トレーニングについて理論的に書かれているので、
私もやってみようかな、
という気持ちになりました。

ギリギリまでやって筋肉痛になってみる。

仕事にも通ずるなぁ、
と思いました。

おわりに

160ページと1日あれば読めるボリュームなので、
さっと読めるのは良いと思います。

小説を読みたいが普段あまり読書に時間を
割けない、という方におすすめしたい1冊です。

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