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【小説】『インフルエンス』近藤史恵 / あらすじ&感想

【小説】 『インフルエンス』 近藤史恵 あらすじ&感想
Haru
Haru

3人の女性たちによる友情と狂気の物語のご紹介です。

親友って何だろう?考えさせられる作品でした。
悲しいかな、私にはここまでの親友はいません。

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『インフルエンス』概要

『インフルエンス』

タイトル:インフルエンス
著者:近藤史恵
出版 単行本:文藝春秋 2017年11月27日
   文庫本:文藝春秋 2021年1月10日
読んだ本:文庫本 2021年年1月10日…第1刷発行分

あらすじ

それは、私の罪ですか? 現代に響く傑作ミステリ
大阪郊外の巨大団地で育った小学生の友梨。同じ団地に住む里子が、家族内で性虐待を受けていたことを知り、衝撃を受ける。助けられなかったという自責の念を胸に抱えたまま中学生になった友梨は、都会的で美しい親友・真帆を守ろうとして、暴漢の男を刺してしまう。ところが何故か、翌日警察に連れて行かれたのは、あの里子だった。

殺人事件、スクールカースト、子育て、孤独と希望、繋がり。お互いの関係を必死に隠して大人になった3人の女たちが過ごした20年、その入り組んだ秘密の関係の果てに彼女たちを待つものは何だったのか。大人になった三人の人生が交差した時、衝撃の真実が見えてくる。

女たちが幼いころから直面する社会の罪、言葉で説明できないあやうい関係性、深い信頼。ラストに用意された、ミステリファンも唸る「驚き」。
『サクリファイス』で大藪春彦賞を受賞した近藤史恵が描く傑作長編。
解説・内澤旬子

橋本環奈・葵わかな・吉川愛でWOWOW連続ドラマ化決定。

引用元:文藝春秋BOOKS

主な登場人物

戸塚友梨: 東京の書店に勤務する女性。
坂崎真帆: 友梨の親友。
日野里子: 友梨の幼なじみ。

『インフルエンス』感想

読んだきっかけ

この本の存在を知ったのは『文春文庫 秋100 ベストセレクション2023』。よく著者のおすすめ本として挙げられいるのは『サクリファイス』という自転車競技を題材とした作品。ですが、個人的な興味をしてはあまり惹かれず。ですが、この『インフルエンス』はまず表紙がお洒落。ビビッときました。私って結構ジャケ買い派なのかも。また、『ベストセレクション2023』のあらすじを読んで惹かれたのも大いにあります。前にブログに書いて気になってた作品だ!と思わず手に取りました。

表紙こそ全て

もっかい文庫本の表紙の画像を載せますね。

いや本当にこれがすべて。この作品を表すのにこれ以外なくない?ってくらいジャストフィットです。この3人と糸。がんじがらめ。もうこれがすべてなんですよ。そして優しさって何?正解って何?どうすればベストな選択だったの?と問いたい。でもこれがある種の着地点、正解なのかも。良かったっちゃ良かった。でもオールオッケーじゃない。

インフルエンス?

インフルエンス【influence】 の解説
影響。影響力。

引用元:goo辞書

タイトルも秀逸。『インフルエンス』。本当にその通り。良くも悪くもインフルエンス。人の影響ってすごい。親友の影響力ってすごい。共有した秘密のパワーってすごい。

人助け

人助けってなんだろう。命ってなんだろう。案外シンプルなものなのかもしれないと思いました。理性が働いていると、これはダメでしょ!そんな解決方法って無いでしょ!と思うのですが、簡単に考えると、しょうがないけど(人を)消そうって感じ。昔クソゲー・オブ・ザ・イヤーに選出されていたゲームソフト『ラストリベリオン』を思い出しました。レベルを上げて物理で殴ればいい。それくらいシンプル。ある種、考え方としては合理的かもしれん。でも私は絶対やらない。よくよく考えると、問題児的なポジションだった里子の彼氏・細尾は彼女たちの思考回路とそんな変わらないのかもしれません。男の不良だから暴力一直線だっただけじゃないのかしら。

おわりに

WOWOWにてドラマ化されているそうなので、ちょっと映像で観てみたいなと思います。映像だとこの衝撃とかってどう表現するんだろうと思います。

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