『時をかけるゆとり』
『時をかけるゆとり』あらすじ
戦後最年少直木賞作家の初エッセイ集
就活生の群像『何者』で戦後最年少の直木賞受賞者となった著者。この初エッセイ集では、天与の観察眼を駆使し、上京の日々、バイト、夏休み、就活そして社会人生活について綴る。「ゆとり世代」が「ゆとり世代」を見た、切なさとおかしみが炸裂する23編。『学生時代にやらなくてもいい20のこと』改題。”圧倒的に無意味な読書体験”があなたを待っている!?
引用元:文藝春秋BOOKS
『時をかけるゆとり』感想
読んだ理由と、今まで手に取らなかった理由
読んだ理由としては、
YouTubeチャンネル『東京の本屋さん ~街に本屋があるということ~』さんのコーナー、
“「人生を変えた本」を紹介する動画シリーズ。”がきっかけ。
松井玲奈さん出演の回で、
“Q:人生に影響を与えた本を教えてください”
というテーマの1冊目のこのエッセイでした。
動画内で、
“電車の中で読んで肩を震わせるくらい笑ったエッセイ”と紹介していたんです。
「エッセイでそんなに笑えるかしら?」
それまで、この本の存在は知っていたものの、
・タイトルがダサい。
・表紙の写真がダサい。
という理由だけで避けていました。
ところがいざ読んでみると、
松井玲奈さんの言葉が嘘でないことがありあちとわかりました。
とにかくめちゃくちゃ笑えます。
めっちゃアホです。
アホ過ぎます。
こんな笑えるエッセイがあるんだ!
と感動しました。
家で読んでいたら何度も普通に声が出るレベルで笑っちゃいました。
世代
タイトルにもある通り、「ゆとり世代」と呼ばれる世代の著者。
私と世代的に近いってのも合うポイントなんだろうな、
と思います。
選ぶ例えだったり、ちょっとしたネットスラング的な当時の若者言葉。
それがど真ん中で安心して笑えます。
私も大学時代、人数は少ないといえ、
友達に恵まれて楽しい生活を送っていました。
それなりにはっちゃけて遊べていたつもりでした。
ですが、朝井リョウさんと比べるとそれがどれだけ保守的だったか。
というか、なんで人生そんなに攻めるの?
ってくらいイベント盛りだくさん。
エピソードの生まれ方が神がかっているんですよね。
なんでそんなに変な人たちで溢れているの?
ってくらい変なエピソードばかり。
どの話が好きかな、と読み返すと、
どれを読んでも間違いないから好きに読んだらいい。
そんなエッセイ。
3冊エッセイ本が出ているみたいなので、
もう2作品も絶対読まなければ。
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