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【ノンフィクション】『新耳袋コレクション』恩田陸・編 木原浩勝 中山市朗・著 / あらすじ&感想

【ノンフィクション】『新耳袋コレクション』恩田陸・編 木原浩勝 中山市朗・著 / あらすじ&感想

『新耳袋コレクション』

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みての

年間100作品くらい本を読む36歳サラリーマンブロガー
暇があれば書店・古本店へ行く為、読むペースより買う本の方が圧倒的に多い供給過多状態。
それでも本を買うのが至高過ぎて止まりません。
すごい勢いで積読本が増えていきます。誰か助けてください。

〈読書遍歴〉
幼少期:絵本・児童書
小学生〜中学生:週刊少年ジャンプ・月刊コロコロコミック・月刊ファミ通ブロス・週刊ゴング
中学生〜20代:週刊ファミ通・電撃プレイステーション・ファッション誌男女
20代後半〜現在:小説・ビジネス書・自己啓発書に。最近は文芸誌も。

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『新耳袋コレクション』あらすじ

現代の奇書『現代百物語 新耳袋』全十夜。
全九百九十話におよぶ妖しく不思議な怪談奇談を作家、恩田陸が解体・再構築して選り抜いた九十九の物語。
未だ『新耳袋』も世界を知らないというあなたへ贈る。
「新耳袋コレクション」第一弾。

引用元:文庫本裏表紙より

『新耳袋コレクション』感想

『新耳袋』とは?

『新耳袋』(しんみみぶくろ)は、現代の怪談・怪異譚を百物語形式で収載した書物である。

引用元:Wikipedia

私の場合、兄が先にこのシリーズを知っていて、過去に購入してプレゼントをしたことがあります。
なんとなく、怪談を集めた本、という認識でした。

百話を完結させると怪しいことが起こると語り継がれる「百物語」。自ら蒐集した怪異現象の数々によって「百物語」のスタイルを現代によみがえらせ、一大怪談ブームの火付け役となった稀代の怪談実話集!

引用元:新耳袋 第一夜 現代百物語 Amazonページ

本作の序文にも書かれているのですが、このシリーズに収められているのは全て実話だそう。
私の場合、怪談はファンタジーだと思っているので普通に怪談小説ショートショート、みたいな感じで読めました。

実話っぽさ

確かに、実話っぽい感じがします。
というのも、これをもし映像化したら数秒で終わるじゃん!
みたいな、ちょっとした不思議、謎。
短いものだと1ページで終わる話なんかもあります。

怖い〜!というより不思議、SF系?なものもあります。
このへんのジャンルレスな感じは個人的に好きです。

印象に残った話

第七十四話 お船が出るよ

話の本筋とは全く関係ないのですが、私の話。

多分、あれは小学校へ上がる前。
父方の祖父母の家へ兄と一緒に泊まりに行きました。
なぜ泊まることになったのかは全く覚えていませんが、割にノリノリで泊まりたい!
となったような気がします。

初めてのお泊りでワクワク・ドキドキ。

はじめは普段と違った自由さが楽しく、夜に放送されていた映画『ミクロキッズ』を観たのをよく覚えています。

しかし、いざ寝ないと、となった時間になって急に心細くなってきました。
おそらく、泣き出したんじゃないかと思います。

結局親に迎えにきてもらったのか、そのまま朝まで寝たのかはうろ覚えです。

なんかそんな初めての体験を思い出す話でした。

第八十一話 銀杏(いちょう)の並木

乙一さんの『箱庭図書館』の中の一編『ホワイト・ステップ』みたいな話。
ちなみに私はこの話が大好きです。

ただ、もし現実に起きるとなるとただただ不気味なだけだな、と思いました。

第九十一話 エキスポランド

こういう話って、大体“某遊園地”みたいなぼかし方をすることが多いですよね。
この話は実際に存在する(した)遊園地での話。

普通にゾッとする話。
当事者だったら恐怖でトラウマになりそう。

おわりに

おそらく当初は『新耳袋コレクション』シリーズが続く予定だったと思われますが、まさかの本作のみ。
新たなエピソードが収録されるわけではないので、『新耳袋』好きな方からすると内容的に物足りないかもしれませんね。

私は今まで『新耳袋』を読んできていないのでこれを機会に読んでいきたいと思います。

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