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【小説】『隣はシリアルキラー』中山七里 / あらすじ&感想

【小説】『隣はシリアルキラー』中山七里 / あらすじ&感想
Haru
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タイトルに偽りなし!な作品のご紹介です!

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『隣はシリアルキラー』概要

『隣はシリアルキラー』

タイトル:隣はシリアルキラー
著者:中山七里
出版社:集英社
発売 単行本:2020年9月25日
   文庫本:2023年4月20日
読んだ本:単行本 2020年9月30日…第1刷発行分

あらすじ

「すぐ隣の部屋で人体を解体しているなど、あり得るはずがない」
連続バラバラ殺人事件の犯人は、隣人?
怖すぎて眠れない。徹夜必至のホラーミステリ!

神足(こうたり)の悩みは、深夜になると隣室から聞こえてくる不気味な物音。何かを切断しているような……もしかして死体?
時を同じくして、近隣で女性と思われる死体の一部が発見されたという事件を知った神足は、隣人の徐(スー)が犯人なのではという疑いを持つ。そんなある日の深夜、隣室から何かを梱包するような音に続いて、徐が外出する音が聞こえた。気になった神足はそのあとをつけるが――。

引用元:集英社

主な登場人物

神足友哉…主人公。神足は金属加工会社に勤めており、アパートで夜中に隣から響く切り裂くような音に悩まされている。
矢口…神足の職場の先輩。面倒見が良い。
徐浩然(スーハオラン)…神足の隣人。
別宮紗穂里…神足の同期。

『隣はシリアルキラー』感想

読んだきっかけ

YouTubeチャンネル『有隣堂しか知らない世界』で著者の中山七里さんの1日ルーティン動画を観たのがきっかけ。

寝なさ過ぎだろ!食べなさ過ぎだろ!と衝撃の出会いでした。結構なお年なのにすごい。それからずっと気になる作家さんでした。以前、夏の文庫本フェア『ナツイチ』を紹介したときに気になる本として挙げていたのが本作品。

やっと読めました。

アパート・マンションでの隣人の物音

隣の家の物音って確かに聞こえますし、気になりだすと止まらないですよね。私自身大学生のとき、隣の家の物音が特別うるさいわけではないのですが、気になった時期があります。ただ、この作品の主人公・神足の場合は隣人の物音が犯罪(バラバラ殺人)を行っているような気がする、というもの。さすがにその想像はオーバーじゃない?……と思っていた時期がありました。

神足の謎

↑だけ見ると、ファミコンのゲームソフト、『ドラゴンボール 神龍の謎』に激似。

周囲でのバラバラ殺人事件以外に、主人公の神足の素性にもなにやら謎が。一つの謎だけなく、複数の謎が交差しまくるので警察の捜査にも支障が出てんじゃん。まさかの捜査撹乱しちゃう系男子な主人公でした。そんなワケありな主人公と謎の隣人(殺人犯?)とのバトル。先輩の矢口を巻き込んでの調査まではじめちゃいます。というか矢口さん聖人過ぎる。私の職場にもいて欲しい。優しさと少しの強引さのあるちょこっと年上のお兄さん的先輩。

犯人

犯人についてはネタバレになるのでもちろん書きません。ただ、これだけは言わせてください。

犯行理由・動機が激ヤバ。

よく今まで犯行がバレてこなかったな、と感動するくらい。もし現実世界でこんな動機で連続殺人事件が起きたらネットで祭りになってるレベル。

おわりに

『ナツイチ』でも紹介されているくらいなので間違いなくイチオシな作品です。途中で謎が増えていくところが「え?」と度肝抜かれます。日常で驚きがなくなってきた、刺激が欲しいという方におすすめの作品です。

コメント

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