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【プロレス本】『藤波辰爾自伝 未完のレジェンド』藤波辰爾 あらすじ&感想

【プロレス本】『藤波辰爾自伝 未完のレジェンド』藤波辰爾 あらすじ&感想
Haru
Haru

今回ご紹介するのは、
昔よく観ていた新日本プロレスの藤波辰爾選手の自伝本です。
私が観ていた時期(1998年)は佐々木健介選手からIWGPヘビー級王座を奪取し、
チャンピオン時代でした。
個人的には藤波選手の全盛期は観られておらず、
デビュー〜長州力選手との距離感やライバル感など、
この本を読んでいて新鮮な話がたくさん詰まっていて面白い一冊でした。

『藤波辰爾自伝 未完のレジェンド』

この記事を書いた人
みての

年間100作品くらい本を読む36歳サラリーマンブロガー
暇があれば書店・古本店へ行く為、読むペースより買う本の方が圧倒的に多い供給過多状態。
それでも本を買うのが至高過ぎて止まりません。
すごい勢いで積読本が増えていきます。誰か助けてください。

〈読書遍歴〉
幼少期:絵本・児童書
小学生〜中学生:週刊少年ジャンプ・月刊コロコロコミック・月刊ファミ通ブロス・週刊ゴング
中学生〜20代:週刊ファミ通・電撃プレイステーション・ファッション誌男女
20代後半〜現在:小説・ビジネス書・自己啓発書に。最近は文芸誌も。

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『藤波辰爾自伝』あらすじ

今もファンの脳裏に鮮烈な記憶を残す試合の陰で何が起こっていたのか?

プロレス史を彩る名レスラーが、40年のリング人生で味わった栄光と苦悩を真摯につづる。

引用元:草思社

『藤波辰爾自伝』感想

16歳で日本プロレス入り

新日本プロレスになってから入門されたのかと思っていたので意外!
今なお残っている方で日本プロレス出身ってもう藤波選手だけじゃない?
私も小学校6年(12歳)時にプロレスラーに憧れていましたが、
実際に行動に移して入門までこぎつけるってすごい。
元々柔道や相撲・アマレスなど、格闘技経験があるわけでもないんですね。
そしてアントニオ猪木さん直々の後輩だったんですね。
それも全然知らなかったです。

ライオンマーク

新日本プロレスの象徴、ライオンマークは山本小鉄さんが作った、ということは
アマゾンプライムビデオ『有田と週刊プロレスと』を観て知っていました。

ですが、実際は藤波辰爾選手と一緒に作られたんですね。
近所の高校生にスペルを聞いた、というのも人間味があって良いですね。

長州力との関係

長州力と藤波辰爾って同世代の選手で仲が悪い印象でしたが、
この本では、所々に長州力さんのコメントがあります。

藤波選手のことを褒めている部分があり、
こういうやりとりが本の中で見られる(読める)って貴重な気がします。

VS前田日明戦の裏エピソード

前田日明との伝説の試合についての裏エピソード、
前田日明のキックが速すぎてよけきれなかった、というのが面白エピソードでした。

謙虚なところも個人的にすごく好きです。
自分に無い魅力を持っている選手のことをシンプルに褒められる、認められる人って素敵。
異種格闘技戦が決まったが、会社に対して疑心暗鬼な前田日明を説得というか、
話をしにいくエピソードが本当に温かい良い先輩・上司だと思いました。

SWSについて

かつて存在したプロレス団体「SWS(メガネスーパー・ワールド・スポーツ」の崩壊を残念がっているのが意外に感じました。
新日本・全日本プロレス共にSWSを敵視していたというイメージなので、
選手ごとに思いって違ったんだと知った。
このSWSで実現しようしたしていた「部屋」制度を藤波選手が実現しようとするところがすごいというか、本当にプロレスのことを考えている人なんだな、と思いました。

「無我」→「ドラディション」

「無我」って団体内団体だったんですね。
存在が謎だったのですが、やっと知れました。
古き良き時代のプロレスを残そう、という意識は前に記事を書いた
宮戸選手の気持ちと通ずるところがありますね。
ただ、「無我」の終わりが悲しすぎます。
なんでこんなに良い人が裏切られるの?

そして紆余曲折を経て「ドラディション」ができたんですね。
これも名前しか知らなく、なんで無我辞めたの?と思っていました。

最後に

2000年〜新日本プロレスの社長に就任と、
とても長い間新日本プロレスと共に戦ってきた方だったんですね。
真面目な雰囲気なのはキャラクター性だけでなく、
実際の人柄としても争い事が苦手で真面目。
自分が一番のスターになっても調子にのっていないところも好感が持てます。
誰にでも良い顔をしている訳ではなく、奥さんに怒鳴ってしまったエピソードも
包み隠さずかかれているのも人間味があって良いと思いました。
人間、誰しも完璧ではないですからね。

この本が出版されたのが2010年。
2020年代の自伝本も読んでみたいな、と思っていたら2021年に出版されていました。

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