〈作品情報〉
タイトル:medium 霊媒探偵城塚翡翠
著者:相沢沙呼
出版社:講談社
出版年:2019年(単行本)
ページ数:386ページ(単行本)
『medium 霊媒探偵城塚翡翠』あらすじ
死者が視える霊媒・城塚翡翠と、
引用元:講談社BOOK倶楽部
推理作家・香月史郎。
心霊と論理を組み合わせ真実を導き出す二人は、
世間を騒がす連続死体遺棄事件に立ち向かう。
証拠を残さない連続殺人鬼に辿り着けるのは
もはや翡翠の持つ超常の力だけ。
だがその魔手は彼女へと迫り――。
ミステリランキング5冠、最驚かつ最叫の傑作!
『medium 霊媒探偵城塚翡翠』感想
⚠この記事には物語のネタバレが含まれます。
気になる方はご注意ください。
2度の「えっ?」
前半は過去の香月先生と城塚翡翠の事件解決話。
ここで二人の事件解決スタイルが分かってきます。
作家×霊媒師のタッグもののミステリー作品。
ただし、いかんせん“美少女”系のライト文芸か。
まぁ、若い子でも読みやすいもんねー。
…と思っていたら、
まさかの最後にひっくり返る!
後半までは全部最後へ行くまでの“フリ”だったんですね。
確かに、最後の犯人ってこの人だよね、
っていうのは物語のところどころに挿入される、
“インタールード”を読んでいて感づいてきます。
最後、この人が悪者なんでしょ、
そういうどんでん返しね、ふむふむ。
と思っていたらさらにもう1回!
これが斬新でした。
美少女系の痛い感じは普段、
個人的に好きになれないのですが、
それさえも“フリ”とは思いませんでした。
気持ちよく騙されたので
ってことは?この次は?と
終わりまでノンストップで読めました。
懐かしい要素
私が懐かしいなと感じたのが、
写真部で出てきた“トイカメラ”。
私が20歳頃に流行っていて買ったり、
誕生日プレゼントでもらって持っていたなぁ、
と懐かしくなりました。
あとトイカメラ関連の本もちょこちょこと持っていたなぁ、
と思い出しました。
ホルガを持っていたのですが、
結局ほとんど使わずじまい。
twitterで知り合った方にあげるあげると言いながら、
結局送らずじまいで現在にいたります。
もう10年は経過している模様。
霊媒探偵…?
結局、本当に霊媒という能力はあるのか無いのか?
その辺は城塚翡翠本人は無いと語っていますが、
実際のところは???
という感じで終わるのが良いですね。
次作でさらに色々と判明したりするんでしょうか。
続編の『invert 城塚翡翠倒叙集』も読んでみたいです。
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