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【絵本】『ぼくのきんぎょをやつらがねらう!』武田美穂 あらすじ&感想

【絵本】『ぼくのきんぎょをやつらがねらう!』武田美穂 あらすじ&感想
Haru
Haru

今回紹介する絵本は、
『ぼくのきんぎょをやつらがねらう!』です。
作:武田美穂
出版:小学館

発行年:2016年

『ぼくのきんぎょをやつらがねらう!』

この記事を書いた人
みての

年間100作品くらい本を読むサラリーマンブロガー
暇があれば書店・古本店へ行く為、読むペースより買う本の方が圧倒的に多い供給過多状態。
それでも本を買うのが至高過ぎて止まりません。
すごい勢いで積読本が増えていきます。誰か助けてください。

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『ぼくのきんぎょをやつらがねらう!』あらすじ

夜店で買った、
赤いすてきな金魚は、
ぼくの宝物。

でも、その大事な金魚をねらって、
やつらがやってくる!
にわとり、いぬ、のらねこ…。

ぼくは気が気じゃなくて、
ごはんも学校も野球も手に付かない。

そんなぼくを見て、
ある日、ついにおかあさんが…。

おねがい!
だれかぼくの金魚を助けてよ!!

ロングセラーの『ますだくん』シリーズや
『なぞなぞフッフッフー』など、
子どもの心にシンクロする作品で大人気の武田美穂が、
デビュー時から構想していた物語がついに絵本になりました! 

作者が実際に声に出しながら考えるという、
テンポの良い文章は、読んでいて心地よく、
読み聞かせにも一人読みにも最適です。

引用元:小学館

『ぼくのきんぎょをやつらがねらう!』感想

表紙のおどろおろどしさが、
前半は続きます。

ニワトリ、犬、猫が金魚を狙う顔・目は悪役そのもの。
読んでいる私たちも不安になります。

だんだんとネガティブな気持ちが膨らみ、
誰も信じられない「ぼく」は、
どこへ行くにも金魚を連れていくようになります。

そんな「ぼく」の気持ちを知らないお母さんは、
金魚の存在が悪の根源だと思い、
捨てようとします。

すると…

今まで金魚を狙っていたニワトリ、犬、猫が助けにくる、
じっと恐い目で見ていたのは、
ただただ金魚のことが好きだった、
というハートフルなどんでん返しの絵本です。

その助けに来る時の3匹の圧がすごいです。
この圧、の描き方がすごいな、と思います。
金魚のために、こんなにガツガツと交渉に来てくれるのが、
嬉しく、感動します。

前半の「ぼく」の不安感からは想像できない後半で、
練りに練られた作品だな、と思います。

どんでん返しが好きな大人におすすめしたい絵本です。

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