現代の若者たちの間で流行しているという設定の物語『トリプル』。同性・異性関係なく3人で付き合うスタイルです。
村田沙耶香著『トリプル』は、このトリプルを実践する高校生たちの姿を描いた小説です。
この記事では、『トリプル』のあらすじ、登場人物、そして読んだ感想を紹介していきます。
『トリプル』概要
『トリプル』
(『殺人出産』収録)
タイトル:トリプル
著者:村田沙耶香
出版社:講談社
単行本:2014年07月16日発売
文庫本:2016年08月11日発売
読んだ本:文庫本 2016年10月20日…第3刷発行分
あらすじ
“トリプル”という同性or異性関係なく三人で付き合うスタイルが若い子たちで流行している話。
主な登場人物
真弓…高校2年生の少女で、誠と圭太と“トリプル”というスタイルの交際をしている。
圭太…茶髪で色黒。都内の工業高校に通う高校2年生。
誠…背が高く、黒髪。横浜の進学校に通う高校2年生。
『トリプル』感想
読んだきっかけ
『殺人出産』に収録されていたので何気なく読んだ。するとリアルな感じで面白く、一気読み。
親視点で考える
親としての視点だと、3人で付き合うってことに嫌悪・拒否しかできないですよ。今までの付き合うという概念がズレていくなんて考えたことないじゃないですかー。で、海外セレブがきっかけってありがちなちょっとした流行じゃないですかー。結局数年、十数年経ったら消滅しそうな概念じゃないですかー。って言って少しでも我が子が新しい思考になるのを止めたくなる。ぶっちゃけ、どちらが正解かなんて決まってない。本人たちがそれで良ければ良いわけだし。でももしその年令で妊娠とかしちゃったらどうするの?っていう焦り・危機感があるから許容はできないな。
子だったら
楽しそう。まず、2人組から1人に声をかけるor2人組に1人で声かけるっていうのがきっかけとして多いとのことなので付き合うハードルが低そう。今よりも気軽に付き合えそうな感じがする。自分が10代の多感な時期だったら迷わず流行に乗って経験はするだろうな、と思う。でも「トリプル」だけでなく1対1(現世での通常スタイル)の「カップル」も経験しておくべきだと思う。あと、3人での性行為は全然憧れない。
おわりに
ちょっとしたきっかけで価値観って変わってしまえるんだな、ということを知った。なので全然ありえない話じゃないことにゾッとしました。
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