PR

【小説】『扉は閉ざされたまま』石持浅海 / あらすじ&感想

【小説】『扉は閉ざされたまま』石持浅海 / あらすじ&感想

『扉は閉ざされたまま』

スポンサーリンク

『扉は閉ざされたまま』概要

あらすじ

大学の同窓会で七人の旧友が館に集まった。“あそこなら完璧な密室をつくることができる…”伏見亮輔は客室で事故を装って後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。自殺説も浮上し、犯行は成功したかにみえた。しかし、碓氷優佳だけは疑問を抱く。開かない扉を前に、息詰まる頭脳戦が始まった…。

引用元:Amazon(「BOOK」データベース)より

著者情報

石持 浅海
1966年愛媛県生まれ。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。2005年刊行の『扉は閉ざされたまま』が「このミステリーがすごい!」第二位に選ばれベストセラーに。上梓する作品が各種ミステリー・ランキングの上位を独占、『月の扉』は日本推理作家協会賞の候補となる。今最も注目を集めるミステリー作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

引用元:Amazon(「BOOK著者紹介情報」)より

『扉は閉ざされたまま』感想

おすすめのされ方

おすすめのミステリー作品についての、2ちゃんねるのスレッドで必ずこのタイトルが挙げられています。
2ちゃんねるに書き込みしている方々って玄人ってイメージ。

ということはものすごく難解なミステリー小説なのかと思っていました。

しかし、いざ読んでみると全然難しいことはなく、読みやすい作品でした。

犯人は…!?

あらすじにも書かれているのでネタバレにはならないでしょう。

主人公の伏見亮輔が殺人を犯すシーンからはじまります。

展開としてはテレビドラマ『古畑任三郎』のような叙述ミステリー。

ここからどうなっていくのか。
果たして伏見の犯行は上手くいくのか。

恋愛

意外だと思いました。
ミステリーに恋愛要素が入ってくるんですよね。

ただ、この作品の登場人物って基本的にデリカシーが無い。

大学時代の先輩後輩などで付き合いが長く、仲が良いのはわかります。

ですが、普通に“夜這い”というワードで冗談を言い合うのが個人的には気になりました。
男女関係無くこの言葉のチョイス。

仲が良いのはわかりますが、親しき中にも礼儀あり、ですよ!

オーパス・ワンがキターーー!

作中に有名赤ワイン『オーパス・ワン』が出てきました!

オーパス・ワンとは

オーパス・ワンは、高級なワインの一つで、アメリカのナパバレーで生産されています。

このワインは、特にカベルネ・ソーヴィニヨン種を使用しており、高品質なブドウから作られています。
味わいは濃厚でフルボディであり、熟成によってさらに複雑味が増します。

贈り物や特別な機会にぴったりのワインです。

エチケット(ワインのラベル)の横顔も有名ですよね。

また、『サザエさん』のノリスケさんが買ってきたことでも有名です。

実売価格7万円くらい。
いつか飲んでいたいワインです。

中盤にタイトル ドーン!

事件が発覚する前の中盤の第2章の終わり。

扉は、閉ざされたままだ。

p.169

これ、めちゃくちゃオシャレじゃない?
映画だとここでタイトルが全面にドーン!みたいな。
個人的にはこの一文がオシャレ過ぎてシビレました。

推理バトル

この作品のキモは犯人であり主人公の伏見亮輔と、探偵役となる碓氷(うすい)優佳の頭脳戦。

漫画『DEATH NOTE』のキラ対Lのよう。
この推理バトルを楽しむ作品なのかなと思いました。

決着についても斬新でした。
ただのミステリー作品ではないところがこの作品の評価の高さだと思います。

おわりに

ライトな読み心地なのに、本格的で良質なミステリー作品でした。
頭脳バトルものが好きな方にもおすすめです!

なんと!この名作ミステリーが耳で聴けちゃいます!
しかも期間限定キャンペーン中で、通常14日の無料期間→30日間に!

コメント

タイトルとURLをコピーしました