先日購入した、『「象の消滅」 短篇選集 1980-1991』より、
『パン屋再襲撃』を紹介します。
個人的には3度目の再読作品です。
『パン屋再襲撃』
(『「象の消滅」 短篇選集 1980-1991』収録)
『パン屋再襲撃』
『パン屋再襲撃』あらすじ
その頃「僕」は法律事務所に勤めており、
妻はデザイン・スクールで事務の仕事をしていた。
2週間ほど前に結婚したばかりだった。二人は深夜に突然、耐え難い空腹を覚える。
それは昔「僕」が親友と行ったパン屋襲撃の失敗が、
夫婦に呪いとして降りかかっているせいだと妻は説明した。「僕」たちはかけられた呪いを解くために散弾銃で武装し、
再び襲撃を目論むが、夜更けの東京に開店しているパン屋はなかった。そこで妻はマクドナルドを襲うことを提案し、
引用元:Wikipedia
「僕」は促されるまま実行に移す。
『パン屋再襲撃』ネタバレ感想
この登場人物って
同じ『「象の消滅」 短篇選集 1980-1991』に収録されている、
『ねじまき鳥と火曜日の女たち』の「僕」と(おそらく)同一人物です!
奥さんが“デザイン・スクールの事務の仕事”と書いてあるので
過去(新婚時)の話、という感じです。
作品同士が繋がっているって何だか嬉しいですよね。
再襲撃?
斬新なタイトルですよね。
「再」ということは、前にも襲撃したことがあるの?
作中にも描かれていますが、あるんです。
作品としても存在しています。
『パン』
(『夢で会いましょう』収録)
『パン屋を襲う』
襲撃の理由は
正直、全くわかりません。
パン屋さんが開いていないからという理由で
マクドナルドを襲撃した理由もよく分かりません。
ただ夜中に営業していたから、くらいの理由くらいしか語られず。
おわりに
女性(というか奥さん)強し。
なぜ散弾銃を持っているのか。
はじめ、舞台はアメリカとか海外なのかな、と思いましたが、
“午前二時半の東京”としっかり書かれているので
日本の東京が舞台なのは間違いありません。
独特な世界観に巻き込まれていく「僕」。
ただただ、マクドナルドの店員さんが可哀相なお話でした。
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