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【短編小説】『ウォーク・イン・クローゼット』綿矢りさ / あらすじ&感想

【短編小説】『ウォーク・イン・クローゼット』綿矢りさ / あらすじ&感想

『ウォーク・イン・クローゼット』
(『ウォーク・イン・クローゼット』収録作)

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みての

年間100作品くらい本を読むサラリーマンブロガー
暇があれば書店・古本店へ行く為、読むペースより買う本の方が圧倒的に多い供給過多状態。
それでも本を買うのが至高過ぎて止まりません。
すごい勢いで積読本が増えていきます。誰か助けてください。

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『ウォーク・イン・クローゼット』あらすじ

優柔男、身体目当ての男、不倫男――。
ヤツらの養分になんかならない。

私たちは戦う、きれいな服で武装して。

“対男用”のモテ服好みなOL早希と、
豪華な衣裳部屋をもつ人気タレントのだりあは、
幼稚園以来の幼なじみ。
危うい秘密を抱えてマスコミに狙われるだりあを、
早希は守れるのか? 
わちゃわちゃ掻き回されっ放しの、
ままならなくも愛しい日々を描く恋と人生の物語。

引用元:講談社BOOK倶楽部

『ウォーク・イン・クローゼット』感想

主人公たちに申したい

まず、主人公・早希も親友・だりあも行動が軽率すぎない?

せっかく近くに良い人がいるにも関わらず、
日替わりで色々な人とデート。

パパ活みたいで私としては受け入れがたい
生活を送っていると思いました。

そしてホイホイついていって都合の良い関係になりそうに。
もっと自分を大事にしなさい!
とついつい親御さん目線になってしまいます。

う~ん、しかしもし同世代だとして近くにいても、
きっと友だちにはなっていない(なれていない)と思う。

お洒落を楽しむのは良いですが。

たのしいファッション

私の場合、10代後半~20代前半までは
ファッションにこだわりを持ち、
周囲からもお洒落と言ってもらえるキャラではありました。

が、その当時から薄々と感じていた恐怖。
その“お洒落”が無くなったら、
一体自分には何が残るんだろう…?
という心の隙間。

結婚してからは、私服って
休日くらいしか着ない為、
サイジングへのこだわり以外は全くなくなりました。

こうして興味が薄れて大人になって思うのが、
「別にお洒落である必要あるか?」ということ。

よっぽど周りに不快感を与えるようなことが無ければ、
あとは自由じゃん。
好きな服着ればいいじゃん。

だから気取って、背伸びして、
なんてことは必要ないんですよね。

恋愛も

恋愛だってそう。
素の自分で会わないと、
ずっと偽り、背伸びして会わないといけない。

それって疲れるし、誰が得するの?
もし付き合ってから素が出たときに揉めるよ?

あと全然関係ありませんが、
だりあのイメージが土屋アンナさんで読んでいました。

実際、近いところがモデルになっているんじゃないかな、
と思います。

あと小説に出てくる、だりあの所属事務所。
過去にテレビで見たマネージャー像と一致していて、
あー、あそこがモデルなんだね。
と思いました。

親目線

繰り返しになってはしまうのですが、
子を持つ親目線として言いたいのがやはり、
自分を大事にしなさい、
ということです。

誰かに合わせてとか、
おかしいと思うけどついて行っちゃう、
みたいなのってやはり良いことじゃないですよね。

もちろん、流されちゃうこともあります。
それは分かります。

ただ、大事な芯というか、
それをしっかり持っていて欲しいです。

そしてその芯を太くというか、
予防線エリアを大きめ、広めに持っていて欲しいな、
と思います。

危険察知能力?
未然に防ぐ力を持っていて欲しいです。

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