2023年

小説

桐野夏生『カンモク』 / 日常に潜む闇と信頼の難しさを描く衝撃作

桐野夏生の『カンモク』は、主人公・山田未知花が男性・菅原と同居することから始まる物語です。彼女は過去の離婚から男性に対して興味を持てず、コロナ禍で仕事を失った末、菅原との生活を選びます。そこで未知花が発見するものは……。
小説

高橋弘希『叩く』の魅力 / 決断の瞬間がもたらす恐怖とは

みての高橋弘希の『叩く』は、日常の裏側に潜む人間の闇を鋭く描き出す衝撃作です。本作は、現代社会の歪みと人間の弱さを浮き彫...
小説

『二千回飲みに行ったあとに』 / 津村記久子が描く心温まる人間ドラマ

定年を迎える丸岡さんに送別会の店をいくつも提案したが決まらない。でも少しずつ、丸岡さんのことが分かりはじめた。引用元:群像2022年1月号ページ
邦画

映画『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』 / 視覚と聴覚を超えた心の交流

イ・ジェハン監督が手掛ける『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』は、視力を失った漫画家と聴覚障害を持つ女性の切ない恋を描いた感動のラブストーリーです。山下智久さんと新木優子さんが演じる主人公たちの繊細な感情の機微と、障害を乗り越えて築かれる絆が、観る者の心を揺さぶります。
邦画

【映画】『わたしの魔境』(2023)あらすじ&感想

主人公はどこにでもいる普通の新卒OL、湯川華。正体を隠して採用するマルチ商法企業に騙されて入社し、上司から理不尽な叱責を受ける日々を送る。ある事件をきっかけに深い心の傷を負い、周囲に相談できる人もいない中、人気YouTuberの紹介動画を通じてカルト宗教「ニルヴァーナ」に出会う。会社員生活で見出せなかった心の平和を教団内で感じるようになるが、次第に教団の恐ろしい実態を知り、引き返せなくなっていく。彼女は犯罪に加担し、自らの運命を狂わせることになる。
ライフハック

【Blushing Violet】2023年買って良かったもの

みてのこんにちは、みての@bv-miteno.bsky.socialです。2023年「買って良かった!」と思えるアイテム...
小説

【小説】『無敵の犬の夜』小泉綾子 / あらすじ&感想

「この先俺は、きっと何もなれんと思う。夢の見方を知らんけん」北九州の片田舎。中学生の界は、地元で知り合った「バリイケとる」男・橘さんに心酔するのだが――。第60回文藝賞受賞作。【驚異の”満場一致”受賞!】選考委員 角田光代・島本理生・穂村弘・町田康 絶賛!!「この現実世界の中心にかかわりたくてあがいていながら、まったくかかわることができずにいる、絶望と意識もされない絶望が、絶妙に描き出されている」角田光代「思春期の葛藤は時に人を殺したくなるほど肥大する。その切実さが丁寧に描かれている」島本理生「主人公の世界と自分の直結を夢見る感覚はテロリスト的」穂村弘「すべての人物が衝動に突き動かされて瞬間をマジで生きる様が描かれて、この作者の世界観、人間観が広く深いものであることが知れる」町田康「任侠映画」「坊っちゃん」はたまた「少年漫画」!?――無謀で泥臭くも美しい“鉄砲玉文学”、爆誕!「強くなったらもう誰も俺をバカにしない。恐れられ尊敬される世界。最高やん。きっといつか、もしかしたら」北九州の片田舎。幼少期に右手の小指と薬指の半分を失った男子中学生・界(かい)は、学校へ行かず、地元の不良グループとファミレスでたむろする日々。その中で出会った「バリイケとる」男・橘さんに強烈に心酔していく。ある日、東京のラッパーとトラブルを起こしたという橘さんのため、ひとり東京へ向かうことを決意するが――。どこまでも無謀でいつまでも終われない、行き場のない熱を抱えた少年の切実なる暴走劇!引用元:河出書房新社
小説

年間100作品くらい本を読む私が選ぶ!2023年読んで面白かった小説10選

この記事では、年間100作品くらい本を読む私みてのが選ぶ、2023年に読んだ面白い本を紹介します。ベスト◯位、というランキングではなく、それぞれに好きなポイントがあるので◯◯賞という形で発表させていただきます。1冊でも気に入っていただける本が見つかれば嬉しいです!
小説

【短編小説】『ほんの気の迷い』染井為人 / あらすじ&感想

ほんの気の迷いその感情は抗いよりも静かな諦念だった引用元:光文社
小説

【小説】『隣はシリアルキラー』中山七里 / あらすじ&感想

「すぐ隣の部屋で人体を解体しているなど、あり得るはずがない」連続バラバラ殺人事件の犯人は、隣人?怖すぎて眠れない。徹夜必至のホラーミステリ!神足(こうたり)の悩みは、深夜になると隣室から聞こえてくる不気味な物音。何かを切断しているような……もしかして死体?時を同じくして、近隣で女性と思われる死体の一部が発見されたという事件を知った神足は、隣人の徐(スー)が犯人なのではという疑いを持つ。そんなある日の深夜、隣室から何かを梱包するような音に続いて、徐が外出する音が聞こえた。気になった神足はそのあとをつけるが――。引用元:集英社