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【小説】『出版禁止』あらすじ&ネタバレ感想

【小説】『出版禁止』あらすじ&ネタバレ感想
Haru
Haru

今回ご紹介する本は『出版禁止』です。

いわくのありそうなタイトルの作品ですよね。
あまり事前情報を入れずに読んでいただきたいと思います。

『出版禁止』

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『出版禁止』あらすじ

著者・長江俊和が手にしたのは、
いわくつきの原稿だった。

題名は「カミュの刺客」、執筆者はライターの若橋呉成。

内容は、有名なドキュメンタリー作家と心中し、
生き残った新藤七緒への独占インタビューだった。

死の匂いが立ちこめる山荘、
心中のすべてを記録したビデオ。

不倫の果ての悲劇なのか。

なぜ女だけが生還したのか。

息を呑む展開、恐るべきどんでん返し。

異形の傑作ミステリー。

引用元:新潮社

『出版禁止』ネタバレ無し感想

上質なミステリー作品

まず、普通にミステリーとして楽しめます。
途中、意図的に違和感を感じさせてくるので、
「何が待っているの?」と気になりながら読み進めるのですが、
気付いた時には「えっ……!」と絶句でした。

とりあえず、他には何を書いてもネタバレになりそうなのでここまで。

『出版禁止』ネタバレ有り感想

この本との出会い

この作品との出会いは、
YouTubeチャンネル「ほんタメ」さん。

そこで紹介されていたのが、
このシリーズの3作目「出版禁止 いやしの村滞在記」。

2021年に出版された作品らしく、
この番組を観て初めてこの作品を知りました。

そんなシリーズ1作目が今作。
シリーズ物は1作目から読みたい派なので手に取った1冊です。

ジャンル

著者名の時点である意味ネタバレになるんですよね。
知っている方には、それだけでピンとくるかもしれません。

まず、本の中には一切書かれていないのですが、
この作品は「小説」です。
完全なるフィクションです。
この事件は実際に起きた事件ではありません。

そもそも、著者の長江俊和さんが
フジテレビのテレビ番組「放送禁止」という、
フェイクドキュメンタリー番組で有名なお方。

それを先に知っているかどうかで、
話のリアリティ、事件の凄惨さなど、感じ方が変わってきます。
私の場合、前述のYouTube番組内で、
ドキュメンタリー風、ということを
先に知ってしまっていた為、面白さは少し減ってしまいました。

グロテスク

そもそも私の場合、小説を読んでいる時、
映像化されて観ている感じなんですね。

なので、この事件のグロテスクさには吐き気を催しました。

というのも、ちょうど読み終えた頃に家族で買い物に出かけたのですが、
映像化するとショッキングなシーンが最後に待っていた為、
めちゃくちゃ気分が悪かったです。

しばらく吐き気と戦いながら車を運転していました。

これをノンフィクションだと思って読んだとしたら、
下手すると本当に嘔吐していたかもしれません。

運び方

最後に判明する、七緒の運び方。

報道記者に聞いた時の返答の
“「……もしかして、ご存知なかったんですか」”

は、はじめ読んだ時、
「あ〜わかった。死姦でしょ!」
(気分を害されたらすみません)
と思ったら大違い。

顔をボストンバッグに入れて行動を共にしていました。
ファスナーを開けて出てくる七緒の顔のシーンで、
オエー!となりました。

学び

一つ、学んだところで絶対にしないんですが、
睡眠薬と焼酎で心中できてしまう(事実かはわかりませんが)、
こんなに簡単なことで人生終わるんだ、
ということに衝撃を受けました。
焼酎好きとしてはゾッとした話(赤ワインも出てきますが)。

考察サイトを読むのもおすすめです。
ネタバレ考察記事を読むと、「なるほどなー!」と、
より納得できました。

「視覚の死角」「□□」やアナグラムなど、
考察サイトを読まないと絶対気付けないです。

ただ、途中本文にも出てくるこじつけ的な「縦読み」は、
めっちゃダサかった。

縦読みになっていないし。

おわりに

とにかくリアリティのある凄惨な事件についての1冊。
できる限り、この本の情報を知らずに読んでいただきたいです。

面白かったので、2、3作目も読みたいです。

この記事を書いた人
みての

年間100作品くらい本を読むサラリーマンブロガー
暇があれば書店・古本店へ行く為、読むペースより買う本の方が圧倒的に多い供給過多状態。
それでも本を買うのが至高過ぎて止まりません。
すごい勢いで積読本が増えていきます。誰か助けてください。

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