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【絵本】『空のおくりもの』あらすじ&感想

Haru
Haru

今回ご紹介する絵本は、
『空のおくりもの』
文:マイケル・キャッチプール
絵:アリソン・ジェイ
訳:亀井よし子

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『空のおくりもの』概要

タイトル:空のおくりもの

文:マイケル・キャッチプール

絵:アリソン・ジェイ

訳:亀井よし子

出版社:ブロンズ新社

ページ数:32ページ

発行日:2012年2月

『空のおくりもの』あらすじ&感想

雲から糸を紡いで布を織る少年のお話です。

丘のてっぺんに建つ家の屋根の上には、機織り機があって、
その側を雲が通ると、そこから織り機に雲が繋がって雲から糸を紡げる不思議な機織り機

朝の雲からは→金色の糸
昼の雲からは→白い糸
夕焼け雲からは→茜色の糸が紡げますが、
雲から糸を紡ぐにはルールがあります。

「くもは 空のおくりものすこしもらっているだけつむぎいるだけ おりますとんからとん」
(お母さんから教わったうたにのせて〜♪)

かしこい少年はそのことをちゃんと理解していて、
必要な分だけ紡ぎ、素敵なスカーフ、マフラーをつくります。

ある日、王様が、少年の着けた素敵な色のマフラーに気がづくと、
「長いマフラーをこしらえるのだ!」と言いました。
少年は、王様は既に手持ちがあるので必要ないので、と断りますが、

「王の命令だ!」と…結局作ることになってしまいます。

出来上がりを見て大満足の王様は、
「こんどはマントをこしらえるのだ」
「妃と姫のドレスもどっさりとな!」

と、まぁー、どんどん欲求が増えてきて、
王様のリクエストの物を作っていると、少しずつ雲が減ってきて、
とうとう空には雲が無くなってしまいました。

王様は大喜び。
でも、街の人は雨が降らなくて困り果ててしまいました

そんな日の夜に姫がこっそり城を抜け出し
王様のマントを少年のところにもっていきました。

そこで、姫は少年に、「もう もとには もどらないのかしら」と聞きます。
少年は、「大丈夫 もどせます」と答え、糸を空へ返していくと、
空には雲が増え、雨が降り始めたのです。

というお話で、
凄く今の時代に合っている絵本だと思いました。
シンプルな絵本なので、この本はこういうことがいいたいのだっ!と、
わざわざ説明しなくても、
読んだ人が何かを感じるストーリー
で、
大人にも子どもにも是非、読んでほしい一冊です。

まとめ

人間は十人十色。みんな違ってみんないい。
とか素敵なことばがいっぱいあるけど、なんだかんだで、
人ってやっぱり、努力が報われないと悲しいし、
他人と比べちゃうし、嫉妬するして落ち込んだり、イライラするし、
ポジティブでありたいと思いながらもネガティブになりがちで、
心がざわつくことってありますよね。
筆者はよくあります。

人は不思議な生き物です。
同じ事でも、ちょっと意識を変えるだけで「心」は全く別物になるのです。
これ以上できない!無理!限界!と、決めるのは自分なのです。

夏休みもう半分しかない・まだ半分ある!
どっちを思うと嬉しく思うか、ということです。
今(現状)に満足すると、精神(気持ち)が豊かになります。
ハッピーな気分で生きていけると、嬉しかったり、
ホッとしたり、満たされた感じがします。

不満を言っても、心は満たされず状況は変わりません。
少し横道をそれましたが、足るを知るということですね。

もっともっと…!と、頑張りすぎなくても大丈夫だということです。
たくさんを求めずに暮らしていく。
自然との共存について、大人も今一度、考えさせられるお話でした。

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