続・北条政子とは
北条政子には、たくさんの逸話が残されています。
前回、ご紹介しきれなかったので、
今回は第2弾!と題して
驚きのエピソード5選をご紹介したいと思います。
<その1>夢買い
夢買いをして源頼朝と結ばれた!
当時、夢を見たあとに、
その夢を売ると災い吉兆が転嫁される。
と考えられていました。
ある日、政子の妹が変な夢を見て、政子に相談しました。
政子は妹の夢が吉夢だと知り、
政子は「そんな恐ろしい夢。大きな災いが起きる前触れだ」と言い、
妹を怯えされたあと、優しく慰め、
「夢を売ると、買った人に報いを移すことができるから、
その夢を私に売って。そうすればお前は助かるよ」と言いました。
妹は姉に災いが起きないか心配しましたが、政子は、
「 夢を売るのは本来、良い夢でするから、
転じて良い夢ってことになるかも!お姉ちゃんは強いから平気よ!」
と、安心させ、妹が欲しがっていた鏡、着物と夢を交換しました。
という逸話があります。
政子は妹に嘘をついて最強の吉夢を買い取ったのですが、そのおかげか、
源頼朝と結ばれ結婚し、子どもも授かっています。
(「曽我物語」より)
<その2>非難
子の為となると、夫・源頼朝も非難。
二人の長女・大姫は、
源義仲の嫡男・義高と婚約。
しかし、義仲は平家を破り、入京したのに統治に失敗。
頼朝の命により討たれてしまいました。
頼朝は禍根が残らないよう義高を殺害。
大姫は、悲しみのあまり病に伏せてしまいました。
政子は、この事に憤りを感じ頼朝に詰め寄り、頼朝は義高を討った者をさらし首にしました。
<その3>同情
静御前に同情的エピソード。
平家滅亡後、頼朝VS義経。
愛妾、静御前が捕えられ鎌倉で「白拍子の舞」を披露。
その時、静御前は義経を慕う歌を詠み、
頼朝は激怒。
しかし、政子が「昔の自分の心情と同じ」と頼朝をなだめ、反対に褒美を与えさせました。
また、この時、静御前は義経の子がお腹にいて、
「女子→生かす/男子→殺せ」と頼朝は命じていました。
生まれたのは男子。
政子は頼朝に子を生かしてほしいと懇願しましたが、願い届かず…。
政子は静御前にたくさんの宝物を与えました。
<その4>父にも厳しく
父であろうと厳しく対応。
実朝が3代将軍となり、政子の父・時政が初代執権の座に就きましたが、
時政と妻・牧の方は、娘婿の平賀朝雅を将軍にたてようと画策。
政子は義時と協力し、この陰謀を阻止。
時政を出家させ、伊豆に追放しました。
<その5>叙階
朝廷に叙階されていた。
1218年(建保6年)
京で藤原兼子と会談。
藤原兼子の斡旋で従二位に叙階されました。
☆叙階(じょかい)→聖職者を任命すること。 (キリスト教カトリック教会の秘跡の一つ)
まとめ
まだまだ、逸話も名言もたくさん残されています。
当時は男優位な社会で、女性でこれだけ有名な人って、なかなかいないし、
日本の歴史に影響を与えたなんてすごいことだと思います。
性格は悪く言われることもありますが、優しい一面もあり、
いつも、真っ直ぐに物事に向き合っていて、
曲がったことが嫌で、相手が敵味方なくそのこと(問題)を
見つめることができる心の美しい人だったんだなぁー、と感じます。
知れば知るほど魅力的な北条政子。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、小池栄子さんが素敵に魅せてくれています!
この先の展開も目が離せませんね!
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