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【短編小説】『ほんの気の迷い』染井為人 / あらすじ&感想

【短編小説】『ほんの気の迷い』染井為人 / あらすじ&感想
Haru
Haru

『悪い夏』でお馴染み!染井為人さんの短編小説をご紹介します!
芸能人の苦労ってこういうことなのね、と気付けました。

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『ほんの気の迷い』概要

『ほんの気の迷い』
(『小説宝石』2023年10月号より)

タイトル:ほんの気の迷い
著者:染井為人
出版社:光文社
発売日:2023年9月22日
読んだ本:『小説宝石』2023年10月号

あらすじ

ほんの気の迷い
その感情は抗いよりも静かな諦念だった

引用元:光文社

一言でまとめると若手俳優が次第にノイローゼに陥っていく話。

『ほんの気の迷い』感想

読んだきっかけ

私にとって染井為人さんは『悪い夏』が面白かったので気になっていた作家さんです。『小説宝石』に収録されていたので思わず「やったー!」と思って読みました。

有名税と芸能界の闇

中学時代、芸能人になりたい!と思っていた時期がありました。理由としては当時、ビビアン・スーさんがめちゃくちゃ好きでした。芸能界に入ればお近づきになれるんじゃない!?という少しストーカー的思考が原動力で芸能界入りを希望していました。新聞広告に子役メインの事務所がよく掲載されていて、母に「こういう仕事ってどう?」みたいにそれとなく聞いたことがあります。しかし、「(お金が)高いから無理!」という一言で私の芸能界への夢は終わりました。まぁ、今となっては完全に一時的な気の迷いです。

ただ、芸能人って売れると超楽そうな仕事じゃん!と舐めていたところがあります。この作品を読んで思ったのが、“売れても大変”ということ。もし精神的に病んで休みたいと思っても、関わる人間の多さを考えると休む訳にもいかないんだ、という辛さに初めて気付けました。周りのサポートをしてくれるスタッフたちの人生を背負うとなると休むってことがどれだけ大変かということを知りました。というか芸能界怖い。おそらく現実だともっと恐ろしい黒い話がいっぱいあるんだろうな、と思いました。

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