『明け方の若者たち』
『明け方の若者たち』データ
監督:松本花奈
脚本:小寺和久
原作:カツセマサヒコ
主題歌/挿入歌:マカロニえんぴつ
出演者:
北村匠海/黒島結菜/井上祐貴/山中崇/楽駆/菅原健高橋春織/
三島ゆたか/岩本淳/境浩一朗/永島聖羅/木崎絹子/寺田ムロラン/田原イサヲ/
わちみなみ/新田さちか/宮島はるか/佐津川愛美/高橋ひとみ/濱田マリ
『明け方の若者たち』あらすじ
「私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑?」
その16文字から始まった、沼のような5年間。明大前で開かれた退屈な飲み会。
そこで出会った<彼女>に、一瞬で恋をした。
下北沢のスズナリで観た舞台、
高円寺で一人暮らしを始めた日、
フジロックに対抗するために旅をした7月の終わり・・・。世界が<彼女>で満たされる一方で、
社会人になった<僕>は、
“”こんなハズじゃなかった人生””に打ちのめされていく。息の詰まる会社、夢見た未来とは異なる現在。
夜明けまで飲み明かした時間と親友と彼女だけが、
救いだったあの頃。でも、僕はわかっていた。
いつか、この時間に終わりが来ることを・・・。
引用元:Filmarks
『明け方の若者たち』ネタバレ感想
観たきっかけ
妻が北村匠海出演のドラマ『星降る夜に』に
ハマっているらしく、
北村匠海が出ている映画を観てみたい、
とのことでAmazon Prime Videoで探して見つけた作品。
あと私が黒島結菜好きです。
『時をかける少女』のドラマを観て好きになりました。
映画についての事前情報は無しです。
コロナ時代以後は特に新しい映画作品とは疎遠になっていたので、
新鮮な気持ちで観られました。
知っていたんかい!
主人公の「僕」がかわいそうな感じで終わります。
しかし、
彼女が既婚者なの、
付き合う前から知っていたんか〜い!
だったらいつか別れが来るのってわかっていましたよね。
NYへの単身赴任は3年。
急遽、旦那さんの帰国が早まったとて、
終わりは見えている恋愛。
なので全然かわいそうじゃないんですよね。
なんで僕だったの?
どうして僕と付き合ったのか?
理由は「夫の横顔と似ているから」。
これ、言われたらめちゃくちゃ嫌だな、
と思いました。
私だったらものすごく凹みます。
違う部分を見出して欲しかったです。
せっかくの楽しかった日々が一気に冷めるというか、
色褪せていきません?
正直なのは良いことかもしれませんが、
もう少し配慮して欲しいと思いました。
好き
最後のデートとなる、
海が見えるホテルに泊まった際のやりとり。
「好きだ」に対しての返答
「ありがとう」
これがね、ダメージ大きいです。
「私も好き」って言って欲しいんです!
「ありがとう」じゃないんです、
求めている返答は。
心・気持ちのつながりが消えていくのを感じ、
辛い。
なんかその10〜20代の気持ちを観ていて思い出しました。
確か、昔芸人さんのケンドーコバヤシさんも
似たようなこと言ってなかったっけ?
と思い出しました。
こんなはずじゃなかった
私も大学生から社会人へなった時に一番思ったのが、
社会人って窮屈。
やらないといけないこと、
やってはいけないことなどが手探りで、
社会ってどんなところ?
と肌で感じて読んでいく変な感じ。
今ではそれが普通に感じ、
何とも思わないのは、
それだけ私も社会人として染まったのかな、
と思います。
印刷工場内で起きた事故。
私も前の職場で指を怪我した経験があるので、
他人事じゃなかったです。
幸い、
私の場合は切断まで深い傷ではなかったので良かったです。
別れた後
別れたあと、3、4年も病んでいるのが面白かったです。
時間が解決するとはいえ、
さすがにそれだけ経ったらもう吹っ切れろよ!
と思いました。
大きな会社だし、
もっと仕事にも打ち込めそうですし。
暇だから悩む、病むんでしょう。
そして、同僚・仲間に誘われたとはいえ、
元彼女を本気で想うなら、
風俗には行くべきじゃないと私は思います。
で、その場だけの関係の人に、
自分の恋愛話を打ち明けるのも、
う〜ん。
なんかそれは違うと思います。
思い出の聖地巡礼
元彼女との思い出を聖地巡礼するの、
分かります。
多分、この主人公も、
自分の気持ちに浸るのが好きなロマンチストタイプだと思われる。
元彼女を想う自分に酔っている、
そんな性格。
初めて彼女と二人で飲んだクジラ公園に行くと、
あの時二人で飲んだハイボールの缶が見える(思い出す)のですが、
そのあとのなんとも言えない表情。
その最後のシーンでの北村匠海の顔が、
急にインド人みたく彫りが深くなっていて
妻と爆笑しました。
おわりに
久しぶりに最近の邦画を観た〜!
という満足感を得られました。
原作小説もいつか読んでみたいです。
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