【香港映画】『チャウ・シンチーのキング・オブ・カンフー』あらすじ＆感想

『チャウ・シンチーのキング・オブ・カンフー』

『チャウ・シンチーのキング・オブ・カンフー』概要

『チャウ・シンチーのキングオブカンフー』あらすじ

武芸だけは一流のツァンは親の金で遊びたい放題の日々。

だが、科拳の試験で不正を働いたがために、
財産を没収されてしまう。

路上生活をするまでに身を落とした彼は、
前代未聞の睡眠拳法を武器に、どん底人生からの一発逆転を狙う！

引用元：Amazon Prime Video

『チャウ・シンチーのキング・オブ・カンフー』感想

こんなマイナー作品がAmazon Prime Videoで観られるなんて、
良い時代になりましたね。

ただ、1992年という香港映画がめちゃくちゃ熱い時代の作品なので間違いなかった。

強いチャウ・シンチーは観ていて気持ちが良い！
そして表情が豊か。
目がクリックリってのもあるのかもしれないですが、
顔芸レベルの表情の巧みさが、
より作品に深みが出ていると感じました。

しかも、まじめな顔がイケメン。
最初のアホな感じも良いんですが、
物乞い化した後のやさぐれ、
睡夢羅漢拳習得後の余裕な感じ、これもまた良しです。

コメディに全振りな作品かと思いきや、
途中までは割と本気のカンフー映画。
セオリー通りな作りなので、
チャウ・シンチー作品が初めての方でも安心して観られると思います。

監督のゴードン・チャンは後に
ジェット・リー（リー・リンチェイ）や
ジャッキー・チェン主演作の
監督もしているくらいなので流石です！

ストーリーテラーのン・マンタおじさんは
チャウ・シンチー作品にいるのが当然過ぎて見逃しがちなんだけど、
一番の重要ポジション。
どの作品でも好感度上がる役柄。
アホなのに憎めないし泣かせるので話に厚みが出ますね。

あと、他作品でもおなじみの鼻ほじおじさんは健在！
ただ、全体的にはストーリー上、関係のないボケが今作は少なめ。
まぁラストバトルはツッコミどころが多いので、
これくらいがちょうど良いバランスなのかも。

物乞いの頭首モッさんに岩を飛ばすシーンは、
岩についているワイヤー？紐が丸見えなのもまた良し（笑）
エド・ウッド的な低予算感もコメディ感で許せます。

Amazon Prime Videoには、特に年齢制限等記載が無いのですが、
R-15か18がついてもおかしくないシーン（グロ系の意味で）があるので、
面白いのにお子様には見せられないのが惜しいです。

あと、邦題は『キング・オブ・カンフー』ですが、
英題を見るとおそらく原題の意味は『キング・オブ・物乞い』なんですよね。
大人の事情で直訳は厳しいんでしょう。
というかそんなタイトル売れないわな。