『あの日、君は何をした』
『あの日、君は何をした』あらすじ
『完璧な母親』著者が放つ慟哭のミステリー
引用元：小学館
北関東の前林市で平凡な主婦として幸せに暮らしていた水野いづみの生活は、息子の大樹が連続殺人事件の容疑者に間違われて事故死したことによって、一変する。深夜に家を抜け出し、自転車に乗っていた大樹は、何をしようとしていたのか――。
15年後、新宿区で若い女性が殺害され、重要参考人である不倫相手の百井辰彦が行方不明に。無関心に見える妻の野々子に苛立ちながら、母親の智恵は、必死で辰彦を探し出そうとする。
刑事の三ッ矢と田所が捜査を進めるうちに、無関係に見える二つの事件をつなぐ鍵が明らかになる。
『完璧な母親』で最注目の著者が放つ、慟哭のミステリー。
『あの日、君は何をした』感想
複雑な事件が最後に繋がるところがすごいと思いました。
パズルのピースがピッタリはまって完成した感じです。
読んだきっかけ
帯に書いていた“家族の愛と闇に迫る傑作ミステリ”という言葉を気が気になりました。
また、今まで読んだことのない作家さんの作品というのも気になるポイント。
今までの私の本の選び方はネットレビューで人気の作品。
または好きな作家さんの作品。
つまるところ、あまり新鮮味のない選び方が多いのです。
新たな作家さんの作品も読んでみたいな、と思っている時に面白そうな作品に出会えました。
見習いたいところ
三ツ矢刑事。
疑問には素直になんでですか？
どう思いますか？
と聞けるところ。
大人として一番スマートだと思いました。
調べたらすぐに分かることを聞くのは嫌がられますが、三ツ矢刑事の質問ってするどくていざ問われるとやましいことがなくても「えっと〜……」と困ってしまいそう。
ただ、威圧のない感じが独特なんですよね。
ついポロッと引っかかるような言葉を口にしようものなら逃れられない恐さを感じました。
自身が苦労してきた事から発せられるオーラ？雰囲気？なのかなと思いました。
おわりに
子を持つ親としてはすごく感情を揺さぶられました。
いざ自分が水野いづみさんのようにある日突然、我が子が事故で帰らぬ人となったら私も狂うと思います。
フィクションとはいえ、考えさせられました。
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