『ひとなつの。 真夏に読みたい五つの物語』
『ひとなつの。 真夏に読みたい五つの物語』あらすじ
7月のある日、「郵便」を発見したぼくの、胸がきゅんとするやりとり―(「郵便少年」森見登美彦)。映画の撮影用に借りた家に住むことになった映画監督の息子の夏(「フィルムの外」大島真寿美)。浪人2年目の夏、青春18きっぷを片手に出かけたあてのない逃避行―(「ささくれ紀行」藤谷治)。夏をテーマに大島真寿美、瀧羽麻子、藤谷治、森見登美彦、椰月美智子が競作。まぶしい日差しの中、きらきら光る刹那を切り取った物語。
引用元:Amazon「BOOK」データベースより
『ひとなつの。 真夏に読みたい五つの物語』感想
一番良かった作品
『三泊四日のサマーツアー』
この短編集のマイベスト。
『三泊四日のサマーツアー』椰月美智子 / あらすじ
沖縄の離島で不本意な夏を過ごす中2の男子6人、神様の島での冒険と友情が織りなす物語。
THE 青春
中学生という多感な時期の話。
見た目やグループみたいなものに縛られる時期。
だけど、人間の本質って見た目じゃない、もっと中。
心の中にあるんだと気付かせてくれる作品です。
Haruの青春時代
こういうことは小〜中学生頃に 知っておきたかったなと思う。
ちなみに私Haruの中学時代はTHEメガネくん。
ガリ細メガネ&センター分け。
友だちにそれがダサいと言われ、一念発起。
ファッションに興味を持ちます。
それまで服なんて着られたらなんでもいいじゃんという少年でした。
ただ、そこからファッションというものを知っていくのがめちゃくちゃ楽しかった。
そもそも、インターネット大好きマンだったので、脱オタクファッションみたいな初心者向けファッションサイトを見漁っていましたね。
そこで色々なファッション用語やブランドも知り、高校生の時には見事、オシャレキャラに。
オシャレ覚醒
ですが、逆にファッションに興味のない、言わば今までの自分のような同級生を見下していました。
全然そこで線引きする必要ってないのに。
ただ、当時はオシャレ=正義。
ダサい=悪という感覚でした。
見た目で付き合う友だちが変わる。
そんな世界線で生きていました。
今考えると本当にくだらないと思います。
本とは
そんな時代の私はもっぱら本=ファッション雑誌。
他の本は認めない、ダサいでした。
こういう心に響くような本、小説を当時から読んでいれば、意味のないマウントをとらずにをもっと人とのつながりを大事にできたのでないかと思います。
少なくとも、見た目で人を判断するようなことにはならなかったのでは……と思ってしまいます。
とにかく心って大事。
そう思わせられる良い作品に出会えました。
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